コラム

2021.09.01医療

医療事務の資格について(種類・選び方・メリット)

2021.09.01医療

医療事務資格の特徴

医療事務関連の資格試験の特徴

医療事務の知識やスキルを審査し、資格を認定する試験はたくさんありますが、いずれの試験も以下のような特徴があります。

・医師や看護師と違って国家資格ではなく、すべて民間資格
・種類がとても多く、出題内容や水準がバラバラ
・就職活動時に資格の種類を問われることは少ない

資格選びのポイント

難易度や合格率、資格取得までの学習期間などを目安に、ご自身の目的にあった資格を目指すのがおすすめです。
例えば「診療報酬請求事務能力認定試験」のように難易度が高すぎて何度受けても合格できないような試験を目指してしまうと、途中で心が折れてしまうかもしれません。

<診療報酬請求事務能力認定試験の基本データ>
試験日:年2回(7月・12月)
合格率:30%前後
出題内容:学科試験20問/実技試験2問(外来・入院)
試験時間:3時間

日本医療事務協会が主催する「医療事務検定試験」は、短期間での資格取得を目指す方におすすめの資格です。初めての病院勤務ですぐに役立つ業務に的を絞って学習することができ、現場でほとんど使われない難しい計算などの出題はありません。

<医療事務検定試験の基本データ>
試験日:通学コース年6回 通信コース毎月
合格率:90%以上
出題内容:学科試験25問/実技2問(外来・入院)
試験時間:2時間

資格取得のメリット

医療事務の仕事は資格がないと働けないわけではありませんが、資格を取得していることで、就職活動が有利になるこ都は間違いありません。資格はスキルの証明になるとともに、就職意欲が高いと評価されるからです。特に未経験で医療事務に挑戦するには、資格が自身をアピールする大きな武器となり、就職活動にも自信を持って臨めます。

また、忙しい医療の現場で知識が全くないままに働き始めるのはとても大変です。一定レベルのスキルを身に付けて就職することで、実務への適応力に大きな差が生まれます。

キャリアコンサルタントに聞きました

医療事務の就職に資格が必要な訳は?

スキル習得のアピール+意欲の裏付けに
異業種への転職で資格取得が有利に働く理由は、第一に未経験であっても基礎的なスキルを持った人とそうでない人とでは、仕事への理解の早さに大きな差が出るという点。そしてもう一つが、「医療事務の仕事をしたい」という思いが単なる憧れではなく、その意欲が本物だということの裏付けになるという点です。また、パソコンスキルと接客経験は医療事務の採用担当者が最も気になるポイントですから、自信のない方は資格でカバーするのが良いでしょう。履歴書の「免許・資格欄」に医療事務に関連する資格名が記載されていることが、就職活動をする際の強力な武器になるということは言うまでもありません。
キャリアコンサルタント 森 由美氏

求人例(未経験可・有資格者)

<求人➀>

資格があれば未経験OK
クリニック医療事務の正社員!

勤務地:東京
職種:医療事務
給与:月給 200,000円~
手当:交通費支給(上限あり)
勤務:週5(月~土曜)8時間(8時~18)

<求人②>

週2日|時給1030円|
資格が活かせる|40代医療事務

勤務地:大阪
職種:医療事務
給与:時給1,030円~
手当:交通費全額支給
勤務:短時間 2
 月~土曜9:1013:00 平日 14:4519:00

<求人③>

未経験OK★正社員募集★マイカー通勤OK★
無料駐車場あり★
医療事務の資格をお持ちの方必見★

勤務地:名古屋
職種:医療事務
給与:月給149,000円~198,000円
手当:交通費全額支給
勤務:週5日
①月~土曜 8:30~12:30 ②平日 15:30~19:30 休憩なし

日本医療事務協会の資格ラインナップ

日本医療事務協会では、医療機関への就職を目指す皆さまのお役立ていただけるさまざまな資格試験を実施しています。目指すキャリアを見据えてご活用ください。

医療事務で幅広い業務を担当したい方におすすめの資格

医療事務検定試験

病院勤務を目指して医療事務を勉強される方に、まずは取得していただきたい資格です。医療保険制度、患者様応対、医療費計算、請求事務の知識など医療事務全般の基本的知識と技術が審査されます。
医療事務検定試験の情報詳細はこちら>

医事コンピュータ能力技能検定試験
即戦力をアピールし、就職活動を有利に進めたい方におススメの資格です。医療事務コンピュータの入力業務に必要な知識と技能レベルが審査されます。
医事コンピュータ能力技能検定試験の情報詳細はこちら>

 レセプト点検業務技能検定試験
受付や会計に加えて、請求業務(レセプト点検)のスキルを身につけ、正社員を目指す方にオススメの資格です。レセプトに関する知識について審査されます。
レセプト点検業務技能検定試験の詳細はこちら>

ニーズ拡大の専門資格で就職先の選択肢を色げたい方におすすめの資格

医師事務作業補助者研修修了認定
医師事務作業補助者として勤務するための、厚生労働省が定める研修の修了認定を受けることができます。

調剤薬局事務検定試験
医薬分業でニーズ拡大!女性人気の高い調剤薬局事務で必要な知識と技能レベルが審査されます。医療事務とのW資格取得もおすすめです。

 介護報酬請求事務技能検定試験
居宅介護事業所や介護福祉施設等での請求事務に必要な知識と技能レベルが審査されます。

受験までに必要な期間

めざす資格が決まったら、試験日と受験申請期日を確認します。試験日から逆算して約2ヶ月~4ヶ月の学習期間を目安としてください。

通学コースで学習する方であれば、講座修了後に試験日を設定されていますので、担任講師のアナウンスに沿って受験申請すれば適切なタイミングで受験することができます。

通信ースで学習する方には、毎月第4土曜日に試験日が設定されています。ご自身の学習ペースに合わせて、試験日の10日前までに受験申請を済ませます。通学コースとは異なり、ご自身のペースで学習できる一方、スケジュール管理が大切です。

試験問題の傾向と対策

試験問題は学科試験と実技試験に分かれています(医事コンピュータ能力技能検定試験は実技のみ)。日本医療事務講座の講座をご受講いただいた方であれば、受講中に学習したことが正確に理解できていれば合格できる内容です。講師に質問するなど、わからないことをそのままにしない積極性が合格のカギ!テキストやノートの持ち込みが可能ですから、試験に向けて学習した内容をわかりやすく整理しておくのがすすめです。

2020年度受講生の合格率

医療事務検定試験:90.8%

医事コンピュータ能力技能検定試験:82.2%

 レセプト点検業務技能検定試験:77.2%

調剤薬局事務検定試験:91.2%

介護報酬請求事務技能検定試験:81.2%

まとめ

未経験者が医療事務を目指すなら、まずは資格試験に挑戦するのがおすすめです。これから先ご自身がどんな仕事をしていくのかを理解していれば、就職活動が有利になることはもちろん、就職後のミスマッチが起こりにくくなるからです。就・転職で大切なのは、もちろん希望の就職がかなうことですが、その仕事を長く続けていくことはもっと重要かもしれません。

あなたの目的に合った資格を見つけて、医療業界への第一歩を踏み出してください。

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