コラム

2022.01.31医療

令和4年度(2022年度)診療報酬改定のポイントは?

2022.01.31医療

そもそも診療報酬ってなに?

診療報酬は、私たちが病気や怪我の治療を受けた時に、その医療機関に支払われる費用のこと。診察・検査・注射など、医療行為の一つひとつに細かく点数が決められていて、「1点=10円」で計算されます。

私たちに請求されるのはそのうちの3割(または2割※年齢や所得に応じて異なる)で、残りの7割(または8割)は自分が加入している公的医療保険から支払われます。

また、診療報酬は保険診療を対象としているため、入院時の差額ベッド代や歯科医院でのインプラント治療などは含まれません。

診療報酬の計算方法と患者の支払例を見てみましょう

以下のケースを例に、診療報酬(病院の収入)の計算方法と、Aさんが病院で支払う金額を見てみましょう。

<Aさんのケース>

自宅の階段を踏み外し足首を痛めてしまったAさん。

近所の医院でレントゲンを撮ってもらいましたが骨に異常はありませんでした。

はれや痛みがあるため湿布薬をもらい、先生からはしばらく安静にしているよう言われました。

<医療行為の点数と診療報酬の計算方法>

初診料:288点

レントゲン代:  244点

調剤・処方料:  50点

薬(湿布):   47点

合計点数:  609点

診療報酬:  609点×10点=6,090円

Aさんは国民健康保険に加入していて本人負担が3割ですから、会計時には1,827円支払います。

診療報酬は2年に1度見直される

診療報酬は、医療の進歩や日本の経済状況などが反映されるよう、2年に1度見直しが行われます。これを「診療報酬改定」と呼んでいます。

診療報酬(点数)はどうやって決まるの?

Step1:改定率が決まる(年末)

政府が来年度の国の予算編成をする際に診療報酬全体の「改定率」が決定。厚生労働大臣は、それを基に「中央社会保険医療協議会」に意見を求めます。

Step2:改定案が出る(2月)

「中央社会保険医療協議会」は学者・医師の代表・保険者の代表などから構成されていて、具体的な診療報酬点数の設定について調査や審議を行い、厚生労働大臣へ改定案について意見を伝えます。

Step3:診療報酬改定が発表(3月)

厚生労働大臣から診療報酬改定に関する告示・通知が発出されます。

Step4:新しい診療報酬がスタート(4月)

4月1日に新しい診療報酬が施行され、医療機関は新点数で診療報酬を計算するようになります。

 2022年度診療報酬改定のポイント整理

2022年度4月、コロナ禍で初めてとなる診療報酬改定が行われます。年末には改定率が決定し、「診療報酬改定の基本方針」が策定されました。

5期連続でマイナス改定に

2022年度の改定率は、全体で0.94%のマイナスになることが決まりました。

診療報酬は医師の人件費や技術料などの「本体」と、薬の価格や医療機器の材料費などの「薬価」の2つから構成されています。

2022年度は、本体はプラス0.43%になる一方で、薬価はマイナス1.35%、全体では5期連続のマイナス改定となります。

2022年度重点課題は「コロナ対応」「働き方改革」

「診療報酬改定の基本方針」の中で、基本方針のポイント(基本的視点)として挙げられたのは、次の4つです。

(1)【重点課題】新型コロナウイルス感染症等にも対応できる効率的・効果的で質の高い医療提供体制の構築

(2)【重点課題】安心・安全で質の高い医療の実現のための医師等の働き方改革等の推進

(3)患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現

(4)効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上

これら4つは、基本的には前回の2020年度改定と同じ内容で、そこに新型コロナ対応が付け加えられたのが2022年度の大まかな方向性といえます。

厚生労働省「令和4年度診療報酬改定について」

医療事務スタッフには、改定内容の理解が必須

医療機関の経営は「診療報酬」で成り立っていますから、診療報酬改定は収入を左右する重要な問題です。

改定内容は、「○点が▲点に変更になった」という単純なものばかりではありません。

算定するためのルールが変わったり、新しい点数が追加されたり、今まで算定していた点数が廃止されたりとさまざま。

医療事務スタッフは、改定によって生じる変化をしっかりと理解し日々の業務に反映させる準備が必要です。

患者さまにお支払額が変わっていることなどを説明するのも、医療事務の大切な仕事です。

改定情報は、厚生労働省のHPで確認することができますが、非常に堅苦しい文章で書かれているので、ご自身で読み解くのは容易ではありません。

お勤め先で情報を得る機会がない方や、ご自身が勉強会を実施しる立場の方は、専門家が行うセミナーに参加するのがおすすめです。

日本医療事務協会の医療事務講座

診療報酬改定に完全対応!医療事務講座

4・5月は講座選びに気を付けて

診療報酬の改定後は、患者さまから医療費に関する質問を受けることもしばしば。これから資格を取って就職を目指す方なら、もちろん最新の情報を知っておくのがベストです!知識が古いために、はじめての職場で戸惑うことばかりなんて嫌ですよね。ただ、残念なことに4・5月の時点で最新の教材が用意されている講座は少ないのが現実。この春医療事務の勉強を始めるなら、「診療報酬改定」に対応している講座かどうか確認してください。

診療報酬に完全対応!だから就職後も安心

日本医療事務協会では、改定後すぐに最新教材で学習していただけるよう万全の態勢で講座を運営しています。「最新」にこだわるのは、就職先で戸惑うことなく活躍していただくことを目的にしているから。1975年の設立以来、医療現場の「今」を反映した講座をご提供しています。

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