コラム

2025.12.04医師事務

「医師事務作業補助者」の給与は 「医療事務員」の給与より多い?|日本医療事務協会

2025.12.04医師事務

忙しい医師に代わり、様々な事務作業を代行する専門職である医師事務作業補助者について、興味をもっている方も多いのではないでしょうか?医療事務員よりも、医師をはじめ看護師や検査技師など、さまざまな職員との関わりが深く、やりがいのある職業として憧れをもつ方も多くいるでしょう。ここでは、医師事務作業補助者の仕事はどのような内容で、収入はどのくらいなのかを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

「縁の下の力持ち」医師事務作業補助者の仕事

「医師事務作業補助体制加算」届出の対象となっている医師事務作業補助者の業務内容は、施設基準によって以下のように定められています。

医師事務作業補助者の業務は、医師(歯科医師を含む)の指示の下に

・診断書等の文書作成補助

・診療記録への代行入力

・医療の質の向上に資する事務作業

(診療に関するデータ整理、院内がん登録等の統計・調査、医師の教育や研修・カンファレンスのための準備作業等)

・入院時の案内等の病棟における患者対応業務及び行政上の業務

(救急医療情報システムへの入力、感染症サーベイランス事業に係る入力等)への対応に限定する

(令和6年保医発0305・4)

診断書、他の医療機関への紹介状、意見書や各種保険の証明書の作成などの「診断書等の文書作成補助」、電子カルテへの診療内容入力、処方箋の作成や診察・検査予約などの「診療記録への代行入力」、学会・会議・カンファレンスで使用する資料の作成、研究データのまとめ、国が取りまとめている「がん登録」、外科領域(NCD)のデータベースの作成等、医師の学術活動や研究のサポートの「医療の質の向上に資する事務作業」、感染症発生時の都道府県への届け出、救急医療情報システムへの情報入力の「入院時の案内等の病棟における患者対応業務及び行政上の業務」で、医療機関によって任される業務に違いがありますが、未来の医療にも貢献できる仕事内容です。

「医師事務作業補助者」の平均給与は?

医師事務作業補助者の平均給与は、月給15万~25万円と大きく幅があります。(東京都「医師事務作業補助者」医療事務求人ドットコムより)

これは、地域や病院の規模、雇用形態(正職員・契約・派遣等)、32時間基礎知識研修の受講の有無、経験等による違いの幅になります。

通信教育等で32時間基礎知識研修受講済ですと、手当が支給される場合があります。未経験、基礎研修未受講でも、働きながら受講することで手当が支給される場合も多くあります。

また支援として、医師事務講座の受講料などを一部または全額負担してくれる場合もあるようです。

多職種との給与比較

医療機関の経営や運営に欠かせない「医療事務」という職種は、実力や経験を評価してくれる職種ですが、一般事務などの事務職と比較すると給与はやや低い傾向にあります。

医療事務の業務には、受付、外来クラーク、病棟クラーク、入退院受付、会計、請求業務などがあります。これらの業務を行う一般的な医療事務より、医師事務作業補助者は専門性が高く、医療機関によっては、月1~3万円ほど高いことがあります。

令和6年度診療報酬改定では、医療従事者の人材確保や賃上げに向けた取組として、物価高に負けない「賃上げ」の実現を目指し、病院、診療所、歯科診療所、訪問看護ステーションに勤務する看護職員、病院薬剤師その他の医療関係職種の賃上げのための特例的な対応として、+0.61%の改定がされました。対象職種の中に、医師事務作業補助者、その他医療に従事する職員が含まれていますので、今後、給与が大きく下がるということはないでしょう。

医療事務職で給与アップを狙うには「32時間基礎研修受講・修了」

医療事務職で「給料アップ」を目指すなら、まず32時間基礎研修を受講し、修了することが一番の近道です。

医療機関は、専門知識を持ち、すぐに現場で活躍できる人材を求めています。特に医師事務作業補助者には、医療関連法規や医療用語などの専門知識が欠かせません。

そのため、事前に「32時間基礎研修」を受講修了しておくことで、即戦力として評価されやすくなり、給与面でも優遇される可能性が高まります。さらに、研修で身につけた知識を活かし、変化する医療制度にも対応できる力をつけていけば、長期的なキャリアアップにもつながります。

研修修了は、実践への第一歩です。経験を積みながら成長できる環境が、あなたの挑戦を後押しします。

32時間基礎知識研修を受けるなら「医療事務協会」

医師事務作業補助者を配置してから、入職後6ヶ月間を研修期間とし、6ヶ月の研修期間内に医師事務作業補助者としての業務を行いながら、32時間以上の業務内容に必要な研修を実施することとし、研修内容は「基礎知識」として以下のように定められています。

基礎知識

・医師法、医療法、医薬品医療機器等法、健康保険法等の関連法規の概要

・個人情報の保護に関する事項

・医療機関で提供される一般的な医療内容及び各配置部門における医療内容や用語等

・診療録等の記載・管理及び代筆、代行入力

・電子カルテシステム(オーダリングシステムを含む)

日本医療事務協会の「医師事務作業補助者養成通信講座(ドクターアシストクラーク)」では、

「試験なし講座修了時に修了証を発行」就職するタイミングで必ず研修を修了している必要はありませんが、この修了証が医師事務作業補助者に必要な32時間基礎研修を受講した「証」になり、履歴書にも記入できる効力のあるものになります。

「現場を意識した実践的な教材で初学者でも安心」病院で働く上での心構え、現場で必要な医学知識、診療録の書き方まで、実践的な内容でこれから医療現場で働く方は、就業前の学びはもちろん、就業後にも役立つ教材で学習することができます。

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医師事務作業補助者講座(ドクターアシストクラーク)

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